2024.4/15(月)-4/21(日)で開催されるITTFワールドカップマカオ2024。
この記事ではITTFワールドカップの歴史や大会概要に触れながら、今回から適用される新ルールについてまとめてみようと思います。
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日本出場予定選手
大会の概要の前にまずは日本の出場予定選手をまとめます。
今大会は日本から男子シングルス3選手、女子4選手の合計7選手が出場予定です。
男子シングルスには、張本智和選手(WR9)・戸上隼輔選手(WR23)・松島輝空選手(WR32)の3選手が出場予定です。
女子シングルスには、早田ひな選手(WR5)・伊藤美誠選手(WR12)・張本美和選手(WR17)・平野美宇選手(WR18)の4選手が出場予定です。
男子シングルス | 張本智和 | 戸上隼輔 | 松島輝空 | |
女子シングルス | 早田ひな | 伊藤美誠 | 張本美和 | 平野美宇 |
WRは世界ランキングを表しており、本大会のメンバー選出の2024年第10週(3/5発表)時点のものです。
ITTFワールドカップって何?
ITTFワールドカップは、1980年から始まったITTF(国際卓球連盟)が主催する卓球の国際大会です。
個人戦は1年に1度の開催、団体戦は2年に1度の頻度で開催されてきた歴史のある大会です。
第一回となる1980年香港大会は男子シングルスのみの開催、1990年からは団体戦が開催され、1996年からは女子シングルスが追加されました。
そんなITTFワールドカップは2020年を最後にWTTカップファイナルに名称を変えて移行されていましたが、2023年には新種目となる男女混合団体戦が開催されました。
そして2024年4月に、4年ぶりとなるITTFワールドカップ個人戦が復活します。
4年ぶりということもあって、注目も集まっており、開催国である中国も今から盛り上げているようです。
2024年大会概要
開催地:中国マカオ(ギャラクシーアリーナ)
開催期間:4/15(月)-4/21(日)の7日間
時差:日本の方が1時間早い(現地時間12時➡️日本時間13時)
公式HP:ITTF Men’s and Women’s World Cup Macao 2024
試合形式【新ルール】
今回のワールドカップは男女シングルスのみ。出場人数は男女各48名です。
従来のワールドカップから試合形式が変わっているので、変更点に触れながら説明します。
【2024新ルール】
ステージ1とステージ2の2ステージ制で、全選手がステージ1から出場します。従来のワールドカップでは、シード選手はステージ2からの参戦でした。
ステージ1
- 3人×16グループで総当たり。全3試合
- 試合は4ゲームマッチ(試合結果は4-0 or 3-1 or 2-2)
- 同協会の選手は異なるグループに配置される
- 獲得ゲーム数に応じて各グループ1位を決定
世界ランキング4位までがそれぞれグループ1〜4に振り分けられ、それ以外の選手はランキング順に一度に4選手ずつランダムで振り分けられます。
ステージ2
- ステージ1の各グループ1位によるR16からのトーナメント戦
- 試合は全て7ゲームマッチ
世界ランキング付与ポイント
今回のワールドカップで得られるWRポイントの内訳は以下のとおりです。
🏆優勝 | 🥈準優勝 | BEST4 | BEST8 | BEST16 | 予選敗退2位 | 予選敗退3位 | |
男女シングルス | 1500 | 1050 | 525 | 265 | 130 | 40 | 15 |
他の主要大会で得られるポイントを参考までに載せておきます。
賞金について
今大会の賞金は総額100万ドル。日本円にして約1億5000万円相当です。
他大会の賞金は以下のとおりです。
大会名 | 賞金(米国ドル) | 賞金(日本円) |
WTTグランドスマッシュ | 200〜300万USドル | 約2億8000万〜4億2000万円 |
WTTカップファイナル | 150万USドル | 約2億1000万円 |
WTTチャンピオン | 40~60万USドル | 約5600万〜8400万円 |
WTTスターコンテンダー | 20〜30万USドル | 約2800万〜4200万円 |
WTTコンテンダー | 5〜7万USドル | 約700万〜980万円 |
出場予定選手
今大会に出場予定の選手をまとめます。
出場選手枠
男女シングルス各48名の出場枠は以下のとおりです。
出場枠 | 枠数 | 条件 |
①世界チャンピオン枠 | 1 | 「2023世界卓球選手権(個人戦)」のシングルス優勝者 男子:樊振東(🇨🇳中国) 女子:孫穎莎(🇨🇳中国) |
②U19世界チャンピオン枠 | 1 | 「2023 ITTF世界ユース卓球選手権(U19)」のシングルス優勝者 男子:林詩棟(🇨🇳中国) 女子:蒯曼(🇨🇳中国) |
③大陸枠 | 20 | アフリカ・アジア・ヨーロッパ・オセアニア・南北アメリカの各大陸カップで準決勝・決勝に進出した選手 |
④世界ランキング枠 | 24 | ①~③で出場枠を獲得していない選手を世界ランキング順に選出 |
⑤開催国枠 | 最大2 | ①~④で開催国が出場枠を獲得していない場合、最大2名を選出 |
④の選出に使用するのは2024年第9週(2/27発表)時点での世界ランキングです。
⑤の時点で開催国が出場権を得ている場合は世界ランキングから選出されます。
【協会参加人数制限について】
今大会は、1つの協会から男女各4人の参加人数上限が設けられています。
この上限には①②の出場枠を含まないため、①②で出場権を獲得した協会からは最大6名の出場が可能です。
つまり、今大会で言うと中国選手は男女共に6名まで出場できます。
男子シングルス
男子シングルスに出場予定の48名は以下のとおりです。
前回大会(2020年)の優勝者はWR1の樊振東選手(🇨🇳中国)です。
- 王楚欽(🇨🇳中国)WR1
- 樊振東(🇨🇳中国)WR2 ◀️◀️前回王者
- 梁靖崑(🇨🇳中国)WR3
- 馬龍(🇨🇳中国)WR4
- F.ルブラン(🇫🇷フランス)WR5
- 林昀儒(🇹🇼台湾)WR6
- ウーゴ・カルデラノ(🇧🇷ブラジル)WR7
- 林高遠(🇨🇳中国)WR8
- 張本智和(🇯🇵日本)WR9
- チウ・ダン(🇩🇪ドイツ )WR10
ドミトリ・オフチャロフ(🇩🇪ドイツ)WR11- チャン・ウジン(🇰🇷韓国 )WR12
- ダルコ・ヨルジッチ(🇸🇮スロベニア)WR13
- 林詩棟(🇨🇳中国)WR14
- シェルベリ(🇸🇪スウェーデン)WR15
フランチェスカ(🇩🇪ドイツ)WR16- オマール・アサール(🇪🇬エジプト)WR17
- マルコス・フレイタス(🇵🇹ポルトガル)WR18
- トルルス・モーレゴード(🇸🇪スウェーデン)WR19
- イム・ジョンフン(🇰🇷韓国)WR20
- A.ルブラン(🇫🇷フランス)WR21
- クアドリ・アルナ(🇳🇬ナイジェリア)WR22
ファルク・マティアス(🇸🇪スウェーデン)WR23- シモン・ゴジ(🇫🇷フランス)WR25
- 戸上隼輔(🇯🇵日本) WR26
ティモ・ボル(🇩🇪ドイツ)WR27- イ・サンス(🇰🇷韓国)WR28
リアム・ピッチフォード(🏴イングランド)WR29- ジョナサン・グロート(🇩🇰デンマーク)WR30
- 高承睿(🇹🇼台湾)WR31
- アンダース・リンド(🇩🇰デンマーク)WR32
- 荘智淵(🇹🇼台湾)WR33
- 松島輝空(🇯🇵日本) WR34
- 黄鎮廷(🇭🇰香港)WR35
- カールソン・クリスチャン(🇸🇪スウェーデン)WR38
- キリル・ゲラシメンコ(🇰🇿カザフスタン)WR40
- LYエドワード(🇨🇦カナダ)WR41
- ニコラス・ラム(🇦🇺オーストラリア)WR42
- アン・ジェヒョン(🇰🇷韓国)WR43
- サリーン・アディティヤ (🇦🇺オーストラリア)WR45
- ベネディクト・ドゥダ(🇩🇪ドイツ)WR46
フィラス・ルウェン(🇩🇪ドイツ)WR47- プツァル・トミスラフ(🇭🇷クロアチア)WR48
- ニコラス・ブルゴス(🇨🇱チリ)WR52
- ジョアン・ジェラウド(🇵🇹ポルトガル)WR54
- フィン・ルー(🇦🇺オーストラリア)WR55
ペレイラ・アンディ(🇨🇺キューバ)WR56- アポローニャ・ティアゴ(🇵🇹ポルトガル)WR57
- サレ・アーメド(🇪🇬エジプト)WR58
- ガチーナ・アンドレイ(🇭🇷クロアチア)WR63
- モハメド・エル・ベイアリ(🇪🇬エジプト)WR66
- アラミヤン・ノシャド(🇮🇷イラン)WR71
- ミニョ・アルベルト(🇪🇨エクアドル)WR86
- ゴンザレス・ダニエル(🇵🇷プエルトリコ)WR88
- クエック・アイザック(🇸🇬シンガポール)WR108
ベルローズ・オーシャン(🇵🇫タヒチ)WR112
WRとは、世界ランキングの意味で、2024年第15週(4/9発表)のものです。
ドミトリ・オフチャロフ(🇩🇪ドイツ)WR11フランチェスカ(🇩🇪ドイツ)WR16ファルク・マティアス(🇸🇪スウェーデン)WR23ティモ・ボル(🇩🇪ドイツ)WR27リアム・ピッチフォード(🏴イングランド)WR29フィラス・ルウェン(🇩🇪ドイツ)WR47ペレイラ・アンディ(🇨🇺キューバ)WR56ベルローズ・オーシャン(🇵🇫タヒチ)WR112
女子シングルス
女子シングルスに出場予定の48名は以下のとおりです。
前回大会(2020年)の優勝者はWR4の陳夢選手(🇨🇳中国)です。
- 孫穎莎(🇨🇳中国)WR1
- 王曼昱(🇨🇳中国)WR2
- 王芸迪(🇨🇳中国)WR3
- 陳夢(🇨🇳中国)WR4 ◀️◀️前回大会優勝
- 陳幸同(🇨🇳中国)WR5
- 早田ひな(🇯🇵日本)WR6
- シン・ユビン(🇰🇷韓国)WR7
- 伊藤美誠(🇯🇵日本)WR8
- ベルナデッテ・セーチ(🇷🇴ルーマニア)WR9
- アドリアーナ・ディアス(🇵🇷プエルトリコ)WR10
- 鄭怡静(🇹🇼台湾)WR11
- 張本美和(🇯🇵日本)WR12
- ニナ・ミッテルハム(🇩🇪ドイツ)WR13
- 平野美宇(🇯🇵日本)WR14
ハン・イン(🇩🇪ドイツ)WR15- チュ・チョンヒ(🇰🇷韓国)WR17
- チョン・ジヒ(🇰🇷韓国)WR18
- ブルーナ・タカハシ(🇧🇷ブラジル)WR19
- ユエン・ジアナン(🇫🇷フランス)WR20
- 蒯曼(🇨🇳中国)WR22
- ソフィア・ポルカノバ(🇦🇹オーストリア)WR23
メシュレフ(🇪🇬エジプト)WR25- プリティカ・パバド(🇫🇷フランス)WR28
- リンダ・ベルグストローム(🇸🇪スウェーデン)WR29
- ハナ・ゴーダ(🇪🇬エジプト)WR30
- キム・ナヨン(🇰🇷韓国)WR31
- リリー・チャン(🇺🇸アメリカ)WR32
- エリザベタ・サマラ(🇷🇴ルーマニア)WR34
- エイミー・ワン(🇺🇸アメリカ)WR35
- オラワン・パラナン(🇹🇭タイ)WR36
- シャン・シャオナ(🇩🇪ドイツ)WR37
- マニカ・バトラ(🇮🇳インド)WR38
- 陳思羽(🇹🇼台湾)WR39
- アクラ・スリージャ(🇮🇳インド)WR40
- アディナ・ディアコヌ(🇷🇴ルーマニア)WR45
- 杜凱琹(🇭🇰香港)WR47
- ナタリア・バヨル(🇵🇱ポーランド)WR51
- 朱成竹(🇭🇰香港)WR52
- スターシニー・サウェッタバット(🇹🇭タイ)WR58
- サビーネ・ウィンター(🇩🇪ドイツ)WR59
- ツォン・ジエン(🇸🇬シンガポール)WR60
- 劉昱昕(🇹🇼台湾)WR63
- チャン・モー(🇨🇦カナダ)WR65
- ユ・フー(🇵🇹ポルトガル)WR66
- マリアム・アルホダビー(🇪🇬エジプト)WR78
- ヘルミー・ユースラ(🇪🇬エジプト)WR85
- ハンフォ・サラ(🇨🇲カメルーン)WR86
- レイ・ジャンファン(🇦🇺オーストラリア)WR93
- ブロムリー・ミシェル(🇦🇺オーストラリア)WR106
- ラム・ジョスリン(🇳🇿ニュージーランド)WR108
ヤン・ジェハン・ジョアンナ(🇳🇿ニュージーランド)WR109
WRとは、世界ランキングの意味で、2024年第15週(4/9発表)のものです。
ハン・イン(🇩🇪ドイツ)WR15メシュレフ(🇪🇬エジプト)WR25ヤン・ジェハン・ジョアンナ(🇳🇿ニュージーランド)WR109
試合日程
ステージ1は、4/15(月)〜4/17(水)の3日間で行われます。
日程 | 男子シングルス | 女子シングルス |
4/15(月) | ステージ1(グループリーグ) | ステージ1(グループリーグ) |
4/16(火) | ステージ1(グループリーグ) | ステージ1(グループリーグ) |
4/17(水) | ステージ1(グループリーグ) | ステージ1(グループリーグ) |
ステージ2は、各グループ1位の16名でトーナメントです。
4/18(木)〜4/21(日)の4日間で行われます。
日程 | 男子シングルス | 女子シングルス |
4/18(木) | ラウンド16(トーナメント) | ラウンド16(トーナメント) |
4/19(金) | ラウンド8(トーナメント) | ラウンド8(トーナメント) |
4/20(土) | ラウンド4(トーナメント) | ラウンド4(トーナメント) |
4/21(日) | 決勝(トーナメント) | 決勝(トーナメント) |
テレビ放送について
ITTFYouTube公式チャンネル→LIVE放送されます。
テレ東卓球YouTube→LIVE放送されます。
過去大会結果
過去大会の結果・歴代優勝者は別記事にまとめてあります。
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