大会概要
グランドスマッシュは最大で年に4回開催され、今回のシンガポールスマッシュは2024年1回目のグランドスマッシュです。
シングルス優勝者には2000ポイントが加算され、優勝賞金は150万USドル(約2億2000万円)にもなります。ちなみに、オリンピック、世界卓球も優勝者に2000ポイントが加算されるので、優勝ポイントという点でも同じくらい大きな規模であるということがわかると思います。
WTTグランドスマッシュの大会概要については別記事でまとめてありますので、詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください。
シンガポールスマッシュ2024 日本選手結果
まずは、シンガポールスマッシュ2024 日本選手の結果についてまとめます。
日本出場選手
シンガポールスマッシュ2024に出場した日本選手をまとめました。
男子シングルス | 張本智和 – WR9 | 戸上隼輔 – WR23 | 松島輝空 – WR32 |
(吉村真晴) – WR60 | (宇田 幸矢) – WR76 | (田中佑汰) – WR123 | |
女子シングルス | 早田ひな – WR5 | 伊藤美誠 – WR12 | 張本美和 – WR17 |
平野美宇 – WR18 | 木原美悠 – WR24 | 長﨑美柚 – WR27 | |
男子ダブルス | 戸上隼輔/篠塚大登 | ||
女子ダブルス | 🇯🇵木原美悠/🇰🇷チュチョンヒ | 🇯🇵長﨑美柚/🇰🇷キムナヨン | |
混合ダブルス | 張本智和/早⽥ひな |
名前に()がついた選手は予選からの参戦となっています。
男子シングルス
男子シングルスの日本選手の結果は以下の通りです。
Best16 | 張本智和 | |
Best32 | 吉村真晴 | |
Best64 | 戸上隼輔 | 松島輝空 |
予選敗退 | 宇田幸矢 | 田中佑汰 |
男子シングルスの最高成績は張本智和選手のベスト16。張本選手に勝利した梁靖崑選手は、そのまま勝ち上がり、準優勝という結果になっています。
インフルエンザから復帰の戸上隼輔選手はR64で敗退。松島輝空選手もR64で敗退となりました。松島輝空選手に勝利したF.ルブラン選手は第3位という結果でした。
予選からの出場となったリオ五輪団体銀メダリストの吉村真晴選手は、見事予選を勝ち抜き、本戦出場。本戦1回戦のR64でも香港の黄鎮延選手に勝利を納め、躍進を見せました。次戦のR32で敗れ、結果はベスト32でした。
女子シングルス
女子シングルスの日本選手の結果は以下の通りです。
Best8 | 伊藤美誠 | ||
Best16 | 平野美宇 | 張本美和 | |
Best64 | 早田ひな | 木原美悠 | 長﨑美柚 |
早田ひな選手はR64で平野美宇選手に0-3のストレートで敗れて、ベスト64で敗退。その平野美宇選手はR16で伊藤美誠選手にフルセットの末、2-3で敗れてベスト16で敗退となりました。
張本美和選手はR16で世界ランキング1位の孫穎沙選手と対戦し、1ゲームも取れずにストレートで敗北。世界卓球でも対戦し、ストレートで負けていることから、今対戦ではまず1ゲームを取ることを目標に挑みましたが、世界ランキング1位の壁は高かった様です。試合後のインタビューでは、悔し涙を流していました。
R16で平野美宇選手との直接対決に勝った伊藤美誠選手は、準々決勝で世界ランキング3位の中国選手、王曼昱選手と対戦。王曼昱選手との対戦成績は2勝13敗で現在5連敗中。今回の対戦では、序盤立て続けに2ゲームを先取するもそこから巻き返され、2-4で敗北となりました。王曼昱選手は伊藤美誠選手に勝利した勢いのまま、今大会で優勝。層が厚い中国選手の中で、パリ五輪出場に向けて大きな一歩となりそうです。
6選手が参戦した女子シングルスの最高成績は伊藤美誠選手のベスト8となっています。
今大会は日本選手同士の対戦も多く、組み合わせの不運も感じた大会になりました。
男子ダブルス
男子ダブルス、戸上/篠塚ペアの結果は以下の通りです。
Best8 | 戸上隼輔/篠塚大登 |
女子ダブルス
女子ダブルスの日本選手の結果は以下の通りです。
第3位 | 🇯🇵木原美悠/🇰🇷チュチョンヒ |
Best16 | 🇯🇵長﨑美柚/🇰🇷キムナヨン |
木原美悠選手は韓国のチュチョンヒ選手とペアを組んで参戦しました。長﨑美柚選手は韓国のキムナヨン選手とペアを組んでダブルスに参戦しました。
女子ダブルスでも、R16で日本人同士が対戦するという日本にとっては望まぬ組み合わせになってしまいました。よって、長﨑/キムナヨンペアはベスト16で敗退となりましたが、ここで勝利した木原/チュチョンヒペアは第3位まで勝ち進みました。
混合ダブルス
混合ダブルス、張本/早田ペアの結果は以下の通りです。
第3位 | 張本智和/早⽥ひな |
惜しくも第3位で敗退となった張本/早田ペアでしたが、7月から開催されるパリ五輪では、前大会に水谷/伊藤ペアが獲得した金メダルを守る、王者としての参加となるため、残り4ヶ月で連携面等を仕上げてほしいと思います。
シンガポールスマッシュ2024 最終結果
次に、今大会の結果を載せます。
各種目の優勝者のほか、トーナメント表もまとめて載せてあります。
男子シングルス
🏆優勝:🇨🇳王楚欽
🥈準優勝:🇨🇳梁靖崑
🥉第3位:🇹🇼林昀儒、🇫🇷F.ルブラン
女子シングルス
🏆優勝:🇨🇳王曼昱
🥈準優勝:🇨🇳王芸迪
🥉第3位:🇨🇳陳幸同、🇨🇳陳夢
男子ダブルス
🏆優勝:🇨🇳馬龍/林高遠
🥈準優勝:🇨🇳王楚琴/樊振東
🥉第3位:🇸🇪シェルベリ/ファルク、🇰🇷チャン ウジン/イム ジョンフン
女子ダブルス
🏆優勝:🇨🇳陳夢/王曼昱
🥈準優勝:🇹🇼鄭怡静/李昱諄
🥉第3位:🇱🇺ニーシャーリエン/サラデヌッテ、🇯🇵木原美悠/🇰🇷チュ チョンヒ
混合ダブルス
🏆優勝:🇨🇳王楚欽/孫穎莎
🥈準優勝:🇰🇷イムジョンフン/シンユビン
🥉第3位:🇹🇼林昀儒/陳思羽、🇯🇵張本智和/早⽥ひな
シンガポールスマッシュ2024 総括
シンガポールスマッシュ2024は、男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルスの5種目全てで中国が優勝という結果に終わりました。シングルスに至っては男女共に決勝戦が中国同士の対戦になり、いまだに中国一強の壁は高いように感じました。
しかし、2020東京五輪で水谷伊藤ペアが日本卓球史上初の金メダルを獲得しているなど、徐々にその背中が見えてきていることも確かです。
前回大会で金・銀・銅と3つのメダルを獲得した伊藤美誠選手が今大会のメンバーに選出されないほどに日本卓球のレベルも上がってきているので、今後も日本選手の活躍を期待して応援していきたいです。
最後に今大会での日本選手のスーパープレイをお届けして終わりにします。
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